20歳以上の大人でも身長が伸びる方法や可能性を徹底検証!

成長期を過ぎた20歳以上の大人でも、身長が伸びる方法や可能性があるのかを徹底検証。
大人になっても成長ホルモンを補うサプリメントや特殊な器具を使うことで、身長を伸ばすことができるのでしょうか。
子供と大人の身体の違いからわかることや、本当に身長を伸ばすことができるかを解説しますので、低身長で悩んでいる人はこの記事を参考にしてください。
目次
大人になって毎年身長が伸びる人はいるのか?
まず最初に説明しておきますが、成長期や思春期が終わった20歳以上のになっても、毎年行われる身体測定や健康診断で、身長が伸びている人はいます。
ただこういった人でも、年間1cm未満の伸びであることがほとんどですし、25歳位になる頃には毎年伸びていた身長もほぼ落ち着いてしまうことがほとんど。
しかも100人に1人いるかどうかの割合ですので、もしあなたが低身長に悩んでいるのなら、大人になっても身長が自然の伸びるということを考えないほうが良いでしょう。
巨人症のように成長ホルモンや内分泌異常等の症状をきっかけに身長が伸び続ける人もいますが、こういった人だとどんどん背が高くなるので病院での治療が必要になります。
医学的なことをいえば、大人になっても身長が伸びるというのは何かしら問題があることで、本来なら20歳になれば自然と身長の伸びが止まってしまうものだと理解しましょう。
なぜ20歳になると身長の伸びが止まるのかといえば、大人の身体と子供の身体には大きな違いがあるから。
大人になると医学的に身長が伸びる仕組みがなくなる。
これは骨端線の記事もお伝えした内容ですが、大人と子供の身体の違いのひとつに、骨の構造の変化があります。
子供の骨には骨の伸びしろである骨端線と呼ばれる部位があり、そこで細胞分裂を繰り返すことで骨が伸びて身長が高くなる特徴があります。
しかし骨端線は男子は18歳、女子は16歳頃までに閉鎖するのが一般的で、20歳を過ぎても残っている人はごくわずか。
そしてそのような状態の人でも25歳を過ぎた頃には完全に骨端線が閉鎖して、骨が伸びる仕組みがなくなり、身長の伸びが止まります。
これが医学的に正常な状態ですので、もし20歳以上の大人でもグングン身長が伸び続けているのなら、骨端線や内分泌疾患などの異常がある可能性があることを理解しておきましょう。
バスケットボール選手やバレーボール選手などの場合は、大学生の時期にグンと身長が伸びる人もいますので、そういった運動をしている人は別です。
本来なら医学的に身長が伸びなくなる年齢で、身長が伸びていることはおかしなことであり、そこに期待するのは大きな間違いだと理解してください。
成長ホルモンサプリメントで大人の身長が伸びるのか?
最近は大人でも身長が伸びるという商品が多数販売されており、その中には成長ホルモンを含んだサプリメントや成長ホルモンの分泌促進効果があるという成分が含まれているものもあります。
しかし現実的な話をすれば、
成長ホルモンに関係するサプリメントをいくら飲み続けても、20歳以上の大人の身長が伸びることはありません。
数万円の商品でも、数千円の商品でも成長ホルモンサプリメントでは、骨端線の状態に栄養を与えることができないので、骨が伸びずに身長が伸びないということを理解しましょう。
ネット上にあるどのような商品でもこれは同じこと。
子供の場合でも成長ホルモンサプリメントやアルギニンなどの成長ホルモン分泌刺激効果があるという成分を含んでいる商品でも同様の効果しか期待できません。
すでにこういった商品を選んで購入している人には、非常に残念な話ですが、これが実際に医学的にも科学的にも証明されている事実です。
ぶら下がり健康器や骨が伸びる機器を使えば効果があるのか?
ぶら下がり健康器や逆ぶら下がり健康器のような商品を使うと、大人でも身長が高くなったという評判があります。
確かにこれは一時的な効果はあるでしょう。
骨格が歪んでいたり、骨盤を正しい位置に矯正する効果があれば、一時的には骨が正しい位置に戻ったり、椎間板の縮みが解消されることで背が高くなったと錯覚します。
この状態は熟睡して重力の影響を受けなくなった朝のようなもので、数時間すれば元の身長に戻ってしまいますので、その効果は断定的。
これらの器具では骨が伸びるわけではありませんから、本当の意味で身長が高くなるということもありません。
どんな機器を使っても、20歳以上の大人が医学的に身長を伸ばすことはできませんが、唯一できる方法はあります。
大人になっても身長が伸びるのは、イリザロフ手術やISKD手術だけ
イリザロフ手術やISKD手術という名前を聞いたことがありますか?
1990年台頃には日本でもテレビ番組等で特集が組まれたりしていましたので、それなりの年代の人なら知っているかもしれません。
イリザロフ手術やISKD手術を行えば、大人でも身長を確実に伸ばすことができますが、これらの手術方法は毎日骨折させることで骨を徐々に伸ばしていく方法。
日本でも行われている病院はありますが、半年以上の入院期間とそれに伴うリハビリ期間、さらに自由診療のために1000万円ほどの手術費用などが必要になる方法。
しかも手術痕が残り、運動能力も80%前後くらいまでしか復帰せずに、感染症等のリスクもありますので、あまり現実的ではありません。
それでも確実に骨を伸ばすことで身長を伸ばす効果がある方法で、左右の足の長さが違う人や、本当にモデルになりたい人が今でも受けている方法です。
ただ1年以上も社会から離れ、日々骨折の激しい痛みと向き合うことになるので、途中で挫折してしまう人もいる方法なので、効果的ですがおすすめできないと言えるでしょう。
現実的な話をすれば大人になっても唯一、身長を伸ばすことができますが、様々なハードルがあるので実際に手術を受ける人はほぼいないでしょう。
20歳以上の大人でも身長が伸びる方法や可能性の記事まとめ
医学的な視点で大人になって身長を伸ばすことができるのは、イリザロフ手術やISKD手術などの外科手術のみ。
骨端線が閉鎖し、骨が伸びる仕組みがなくなってしまうことで大人になって身長を伸ばそうとしてもほとんど無理なこと。
姿勢矯正や骨盤矯正、骨格の歪みを定期的に改善し続けることで1〜2cmは高くなることがありますが、その状態を維持できるようになるまではかなり時間がかかります。
身長が伸びるサプリメント、特別な器具などを使っても大人の身長を医学的に伸ばすことはできません。
だからこそ、中学生や高校生の骨端線がしっかり残っている年齢で身長を伸ばすことが大切です。
シークレットブーツやシークレットソックス、少し厚底の靴やヒールを履くことで外出時のみ見た目身長を高くするレベルに収めておくべきでしょう。
非常に残念な話ですが、大人になって低身長に悩んでも、後悔しても現実的な対処法はほとんどありませんので、そのことを理解して変な商品にだまされないようにしてくださいね。