筋トレをすると子供の背が伸びない噂は本当なのか?

子供の頃から激しい筋トレを行っていると背が伸びないという噂や評判がありますが、本当なのかどうか知っていますか。
栄養学的・医学的視点から考える筋トレと子供の身長の高さについて、実際にどうなのかを紹介しますので、運動をしている人は必見。
お母さんもこの情報を知っておくことで、子供の背が伸びないと悩まずに済みますし、お母さんの協力が必要になりますので、ぜひ読んでおいてください。
目次
筋トレで背が伸びないは間違った噂だった!
子供の頃から激しい筋トレをしていると、子供の背が伸びないという噂がありますが、これは半分合っていて、半分間違っている情報。
子供に筋トレをさせる際に注意すべき事は2点、
- 体を動かした分だけ栄養補給を行うこと
- 激しすぎる筋トレをさせないこと
この2点だけしっかり注意していれば、幼少期からある程度筋トレを行っていても、骨の成長にも悪影響はありませんし、背が極端に伸びないということはありません。
そもそも子供の身体では筋トレを行っても、筋肉がついてマッチョになりにくい特徴がありますので、そこまでメリットはありません。
もし筋トレをするなら、身長を5cmでも10cmでも伸ばしたほうが筋肉量が増え、より活躍しやすい状況になるので、身長を伸ばす方に意識を向けたほうが良いでしょう。
先ほど紹介した子供の筋トレの注意点について、どういった理由があるのかをより詳しく解説すると・・・
子供が筋トレした分だけ栄養補給を行う必要がある理由とは?
筋肉とは細かい筋繊維が何本も集まって束状になっていますが、それぞれの筋肉を動かす際に、潤滑油のような役割をカルシウムイオンが行っています。
カルシウムイオンとは、カルシウムが液体に溶けた状態のものなので、筋肉を動かせば動かすほど、カルシウムを消費しているということ。
筋トレだけではなく、激しい運動を行っていると、体内のカルシウム消費量が大幅に増加して、その分だけ骨に吸着されるカルシウム量が減少してしまいます。
骨端線で軟骨細胞の細胞分裂が活性化されても、筋トレでカルシウムを消費していれば、骨が伸びる際に必要なカルシウムが不足してしまいます。
筋肉をつけたから骨が伸びないのではなく、筋肉を付ける段階でカルシウム消費量が増えて、骨が伸びなくなり身長の伸びも悪くなるということ。
だから筋トレを行うのであれば、トレーニングで消費する以上にカルシウムを積極的に食事等で摂取する必要があるということです。
この点を理解していれば、幼少期からある程度の筋トレを行っていても、身長の伸びに悪影響を与えることは少ないでしょう。
子供には激しすぎる筋トレをさせないことが大切な理由は?
筋トレを行うということはしれだけ筋肉を痛みつけたり、修復するための時間が必要になるということですよね。
激しすぎる筋トレは筋肉のダメージも蓄積し、再生に必要な栄養素も大量に必要になり、休息時間も長くなりますので、ここでも栄養補給は必須。
さらにそこまで筋トレを頑張っても、子供の身体は筋肉量が増えにくく、筋トレ自体がストレスになってしまい、成長ホルモンの分泌量に悪影響が出ることも考えられます。
小学校高学年や中学1年生でストレスがかかった状態で運動をしていた子供よりも、ストレスない環境で運動をしていた子供の方が平均身長が10cm以上も高かったというデータもありますので、ストレスになるような運動は避けたいところ。
精神的ストレスと肉体的ストレスの両面からお子様の成長に悪影響を与えてしまいますので、この点も注意してあげましょう。
筋トレをすると子供の背が伸びない噂の記事まとめ
お子様の行う運動や競技によっては、筋トレを行うことが必要な場合もありますが、幼少期から激しすぎる筋トレを行うことはあまりおすすめできません。
しかし筋トレを行ったからといって背が伸びないのではなく、カルシウムイオンの流出量が補給量より少ないことが背が伸びない原因のひとつです。
この点を理解して普段の食事で摂取するカルシウム量を多めにしておくことで、筋トレの身長の高さに与える影響を最小限に抑制することができるでしょう。
非常に大切なことですので、背が低いことや身体の小ささが優位になるような運動以外では、筋肉量のアップよりも背を伸ばすことで相対的な筋肉量を増やすようにしましょう。
それと室内で筋トレばかり行っていれば、太陽光を浴びることで合成できるビタミンDの分泌量にも悪影響が出て、カルシウムの吸収率が低下してしまうでしょう。
カルシウムの摂取量と吸収率を改善することで、身体を動かしても骨がしっかり伸びる仕組みを機能させるように意識してくださいね。