運動やスポーツをする子供は栄養不足かも、栄養補給を徹底しよう!

普段から運動やスポーツをしている子供は栄養不足になりやすい状態だということに気付いていますか。
栄養不足の状態が続くことで、パフォーマンスも上がらずにケガもしやすくなり、身長の伸びにも悪影響が出ますので、食事での栄養補給を意識することが大切です。
小学生や中学生なら身長を伸ばすことを意識した方が運動やスポーツの成績も上がりやすいので、栄養不足にならないように注意してくださいね。
目次
運動をする子供の推奨摂取カロリーを知っていますか?
運動をすることは健康で丈夫な体を作るためにも必要なことですし、骨の成長を促進し、身長を伸ばすためにも必要なこと。
幼少期からの運動習慣が子供の身長の高さに重要な影響を与えることは何度もお伝えしていますので、なんとなく理解されていると思います。
しかし運動やスポーツを日常的に行っている場合は、運動によるエネルギー消費についても考える必要があり、栄養不足にならないように注意する必要があることを理解しましょう。
厚生労働省は推奨摂取カロリーのデータをまとめて公開していますので、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」のデータを紹介すると・・・
男性の年齢別、運動量別の摂取カロリー
年齢 | 少ない | 普通 | 激しい |
6〜7歳 | 1,350 | 1,550 | 1,750 |
8〜9歳 | 1,600 | 1,850 | 2,100 |
10〜11歳 | 1,950 | 2,250 | 2,500 |
12〜14歳 | 2,300 | 2,600 | 2,900 |
15〜17歳 | 2,500 | 2,850 | 3,150 |
18〜29歳 | 2,300 | 2,650 | 3,050 |
女性の年齢別、運動量別の摂取カロリー
年齢 | 少ない | 普通 | 激しい |
6〜7歳 | 1,250 | 1,450 | 1,650 |
8〜9歳 | 1,500 | 1,700 | 1,900 |
10〜11歳 | 1,850 | 2,100 | 2,350 |
12〜14歳 | 2,150 | 2,400 | 2,700 |
15〜17歳 | 2,050 | 2,300 | 2,550 |
18〜29歳 | 1,650 | 1,950 | 2,200 |
例えば体型も気になるの12〜14歳の激しい運動やスポーツを行っている女子中学生の推奨摂取カロリーは2,700Kcalです。
成人男性よりも多くのカロリー摂取が必要ですが、それを普段の食事で補給できていますか?
お母さんがいくら食べさせようとしても、太るからとか腕が太くなるとか・・・様々な理由をつけて食事での栄養不足が十分ではない可能性が高いと思います。
慢性的な栄養不足は身長の伸びを鈍化させたり、悪化させてしまいますので、絶対に避けるべきだということですので、絶対に注意してください。
運動をするとエネルギー消費が増して栄養不足が加速する
人間が活動するためには、炭水化物を分解して作られた糖質。
糖質は脳や体のエネルギー源として活用されますので、激しい運動を行う前にはご飯やうどん、パスタなどの炭水化物を大量に摂ることがすすめられます。
普段からしっかりご飯を食べている子供でも、激しい運動やスポーツを行っていればエネルギー源の糖質が不足し、活動エネルギーが枯渇してしまう場合も。
糖質が不足した体内ではアミノ酸を新たなエネルギー源として使いますので、アミノ酸の消費量が大幅に増えます。
アミノ酸とは骨の成長に最も大切な栄養素であるタンパク質を分解したものですので、アミノ酸の消費は骨の成長に必要な栄養素が不足する状況を生み出すということ。
その状態が何日も続いてしまうと、骨の成長に必要な栄養素が不足して骨を伸ばすことができずに、身長が伸び悩んだり止まってしまうこともあります。
この状況だけは絶対に避けるべきですので、運動やスポーツを行っている子供は炭水化物とタンパク質の摂取量を意識してあげることが本当に大切。
激しい運動やスポーツはカルシウム不足になりやすい
体内に貯蔵されているカルシウムの99%は骨や歯に蓄えられていますので、運動による影響を受けないと思いがちです。
しかし激しい運動をやスポーツを行うことは、それだけ多くの筋肉を動かすということ。
実は体内にあるカルシウムの1%はカルシウムイオンという形で、血液や体液、筋肉などに含まれています。
カルシウムイオンは筋肉を収縮させるために必要な栄養素で、激しい運動やスポーツを行うほど、どんどん消費量が増えてしまうことを理解しましょう。
カルシウムイオンが不足すると、骨や歯に貯蔵されているカルシウムを血液内や細胞内に放出し、それがカルシウムイオンとなり筋肉を動かすために利用されます。
運動量に応じたカルシウムを摂取できていなければ、骨や歯から放出されるカルシウム量が増え、骨の成長に悪影響を及ぼします。
カルシウム不足は血管内や細胞内に余分なカルシウムを放出することになり、高血圧や肩こりなどの原因になること。
不足しているのに余分なカルシウムが増えるというおかしな状況は、「カルシウムパラドックス」とも呼ばれており、生活習慣病の原因とも言われていますので、そうならないように注意しましょう。
特にカルシウムは日本人が慢性的に不足しがちなミネラル分ですし、成長期の骨の成長には必要なものですので、運動やスポーツによる消費量を意識した摂取が基本です。
激しい運動で貧血が起こり鉄分が不足する
スポーツ貧血という言葉を知っていますか?
その名の通り、運動やスポーツを行うことが原因で起こる貧血のこと。
なぜ運動をすると貧血になるのか、それは激しい運動を行うと足の裏を強く地面に押し付けるような動きが多くなるから。
足の裏は身体の中でも皮膚が厚いと思うかもしれませんが、足の裏には多くの血管が通っており、そこには薄い膜で囲まれた赤血球が流れています。
赤血球を覆う膜は激しい運動を行っていると、簡単に破れてしまい赤血球不足の状態を招く原因になりますので、酸素や栄養素の運搬に悪影響が出ます。
しかも体内の鉄分の多くは、赤血球の中にヘモグロビンとして存在していますので、赤血球が減少することは鉄分の減少を意味し、鉄欠乏性貧血を引き起こすことに。
これがスポーツ貧血の原因ですので、激しい運動やスポーツを行う際には、鉄分の補給も意識する必要があります。
運動やスポーツをする子供は栄養不足かもの記事まとめ
運動やスポーツは骨の成長や身長の伸びに大切な要素のひとつですが、運動量に応じた栄養補給ができなければ、慢性的な栄養不足の原因にもなります。
推奨摂取カロリーを紹介しましたが、激しい運動を行っている子供は絶対量が不足しがちですし、炭水化物・タンパク質・カルシウム・鉄分の補給は必須。
普段の食事でしっかり栄養補給ができているか?
もし食事だけで栄養補給が徹底できていない場合には、身長サプリメントやジュニアプロテインなどを活用することも必要でしょう。
身体を成長させるためにも、健康で丈夫な体作りのためにも栄養補給をしっかり行うようにしてくださいね。